アジサシの挑戦記

挑戦を諦めない崖っぷち学生のブログ。

86話 起業するにもキャパオーバー

院進のために必要なお金と、鉄道会社へ就職するために必要な実力および実績。

これらが必要であるのに、なかなか手に入れられていない。

 

先週成長した部分を今週発揮させる。

六本木で。

 

しかし、今週は特に大きな成果を挙げることはできず・・・。

ただ不特定多数の社会人と喋っただけになってしまった・・・。

 

関空から早朝の便で東京に着いた私は、18時開店の六本木バー

へ向かうまで、羽田空港でずっと勉強していた。

一時期仮眠もとったのだが・・・。

 

11月15日に迫っている、札幌での簿記試験のための勉強と、大学の課題に取り組んだ。

そこまでお金がないので、よく行っているコワーキングスペースも、「本に出会うための本屋」の活用も、慎重に行わなければならない。

 

簿記はたしかに難しい!!

なんというか・・・仕訳はできるのだが、仕訳科目が本当に混乱する!!

、そして混乱しているのは商業簿記の話であって、工業簿記に至っては本当にわけがわからん!!

 

せっかく北海道への遠征なのだ、去年のRedBullの二の舞にならないようにしっかりと勉強しないと・・・。

 

というわけで本題に入ろう。

今日は、起業についての話だ。

 

 

起業。かつて私は自分で鉄道・まちづくりに関する会社を立ち上げようと模索していた。

新しい運賃サービスを提案するコンサルティング会社や、まちにイノベーションをもたらすためのキャピタルサテライト設置のための会社など、ビジネスに関する欠陥だらけのアイディアを大量に六本木へ持ち込んでは、であう人々に叱られてボツになる日々。

 

本当に実現したい内容だったが、その目的の中には鉄道会社への新卒採用を勝ち抜くため、という自己中心的なものも含まれていた。というか、これが最大の本音だった。

 

就活で役に立ちそうなものは片っ端からやってみる。とにかく突撃してみる。そんな日々だった。

まず鉄道会社のグループ会社にアルバイトで入社し、全体の社風を内部から探る。次に何か全体の売上に貢献できないかさまざまな提案を出し続ける。

さらにグループ内の他会社の方ともコンタクトをとり、実態と魅力等について、何もかも聞いた。

京都ではそんな感じでグループ内の鉄道系会社の方々を次々と巻き込んでいった。

一方で、それだけではなく自分自身で社会を経験するために起業しようと躍起になっていた。起業して「代表取締役」となると、鉄道会社が新卒エントリー制限に出している「正社員としての就労経験なし」にひっかからずに済む、と思い込んでいたからだ。

「就労」なので、自らが社長となってビジネスを立ち上げ、企業が成長した段階で他の会社へ売っ払う・・・ということをしても、正社員として働いた訳ではなく、雇われた訳でもないので、スキルや経験を除いては実質的に新卒の学生と変わらないし、職歴も「なし」と書けるはずだった。何なら、職歴に「○○株式会社創業、○年○月株式会社○○に売却」など書いても落ちないはずとかんがえていた。

そこで起業すべくかつてイノベーションが盛んだった街、ヒルズ族ネオヒルズ族など一時期話題となり、最近までビジネスの拠点ともなっていたといっても過言ではない

 

そう、六本木へ足を運ぶようになった。

しかし当然そう簡単にはうまくいかない。

 

何度も何度も失敗を繰り返し、反省してはまた新しい何かを持ってきて・・・を繰り返した。

その度に叱られ、呆れられ、事業計画書を何枚、何十枚と空港のゴミ箱に捨てて帰る日々。

 

バイト先の新規事業提案も、会社自体が別の持株会社へ譲渡されてしまい、グループ企業内にあった新規事業提案制度を活用する前に失敗する。

正確には、社内にあった事業の一部(私のバイト先)のみが分離独立され、鉄道会社グループ内の、まちづくりとは関係の無い持株会社へ譲渡されてしまったのだ。

譲渡先の会社に新規事業提案制度というものは見当たらず、気がつけば自分でオーダーしていた事業に使う製品のサンプルが残るのみとなった。

なおこれについては一緒に働く他の方にも提案しており、応援や指摘もうけつつ、上司にもプレゼンを提出し、自分が出せるありったけの資料や証拠物を出していった結果だったから非常に悔しかった。

もっとも、失敗したことで「口だけ」になってしまったことから、人間関係の悪化が予想されたが、どうにか悪化を最小限にとどめることができた。

 

 

去年の11月。今度は頭を白紙にして六本木へ通い出した。

バーにいる様々な方へ「社会を学びにきたから教えてくれ!!」という思いをぶつけた。

自分が将来何がしたいのか、なぜ鉄道会社でないとだめなのか、なぜ鉄道ビジネスでまちづくりがしたいのか。

そして自分が今学ぶべきことは何か。

 

何も利益を生まない京都の3回生の学生など、社長や投資家の方々はもちろん、おそらくほぼ全ての人は相手にしてくれないだろう。

それでも社会を、ビジネスの仕組みを知ろうとせずにこのまま就活を続けるのも失礼だし恥だ。

そして何よりも、普通の努力では絶対にたどり着けない挑戦を私はしているという自覚がある。

 

だから根気強く通い詰めた。

 

しかし皆さんは本当に優しかった。

六本木のバーに京都の学生がたった一人、しかも何度も来ている、という時点で珍しがられたが、何よりも私が身につけるべきスキルや情報を、可能な限り丁寧に教えてくださった!!

少しずつではあるが、一つ一つ成長をかみしめていった。

 

私は試行錯誤を繰り返しつつ実践していった。

このブログもそうだ。学んだ内容をアウトプットするという役割も持っている。

 

もし社会人との交流、人脈形成、そして自分へのフィードバックという点をOB訪問と位置づけるならば、私は既に50人程度済ませている計算になる。

業界はベンチャーが多いが、バラエティに富んでおり、大手の巨大企業、というものからセミリタイアした後投資家、という方も。

 

普通の就活生なら行きたい業界へのOB訪問を集中的に行うのが王道らしいが、私は違う。価値観の偏りを防ぐため、また鉄道とどう関わっているか、自分が歩む道で拾い損ねていないスキルはないか確かめるため、業界問わずアプローチを仕掛けた。

もっとも、情報源はほとんど六本木なので、そういう点ではすこし偏りがあるかもしれないが・・・。

 

十分過ぎる人脈と、価値観の共有。徹底した自己分析と企業研究を用いて、3月から本選考に臨んだが、結果は全滅。

最終の一歩手前までいった業界はM&Aであり、鉄道はそれまでにほぼ全滅していた。

他の業界は、志望動機なしで入れる会社に内定を頂いたが・・・自分の進むべき道とは異なるということと、絶対にその道を諦めることができないという思いから、辞退した。

 

実は鉄道が全滅した後、とあるいざこざが原因で全ての業界にエントリーすることとなった。

見てきた会社の数はおよそ2200社。エントリー数はおよそ150社。およそ100の業界へアプローチをかけた。

もっとも、製薬業界(ドラッグストア・薬局除く)以外はすべて鉄道がカバーしている業界だった・・・。

航空業界も、飛行機こそ飛ばしていないものの、空港は鉄道会社が運営していたりするため、もはやこの業界に死角はほぼ無かった。

 

 

中略・・・。

 

そして今日。六本木に通い続けておよそ1年3ヶ月が経とうとしている。

就活のために動いた距離を足すと8万キロを超える。地球2周分だ。

世界1周を2回、しかも国内で、就活のためだけに動いた。

紛れもない「大馬鹿者」だ笑

 

院進のためのお金、どうしょう・・・。

また、本気で起業、挑戦するか?

だが、自分ができる範囲を大きく逸脱している・・・。

 

簿記、ビジネス実務法務、TOEIC、理転勉強、授業課題など、やるべきことが積み重なっている。

もはや頭が爆発しそうだ。

そこに起業が入ると間違いなくキャパオーバーなのだ。

 

 

どうしよう・・・

続く