アジサシの挑戦記

挑戦を諦めない崖っぷち学生のブログ。

64話 頂点を動かすもの

日経新聞より、ウォーレンバフェット氏が日本の五代商社の株を5%以上取得したという情報が入った。


日本と5社の未来に参画できることを嬉しく思う


彼は声明でこう述べた、とのことだ。


やはり日本を代表する企業は、国内外においても、総合商社ということなのだろうか?


しかし、バフェット氏の会社である、バークシャー・ハサウェイの子会社を経由して株を購入した際の時価総額は、アメリカの主要企業と比べて明らかに見劣りするものであった。


例えば、その人のステータスを証明するのに最も手っ取り早い…と言ったら口が悪いが、そのような側面を持つプロパーカードを発行している、アメックス…すなわちアメリカンエキスプレス社の時価総額は、約1.6兆円。

対して日本では、伊藤忠商事で約2170億円であり、三菱商事でも1880億円しかない。

これもまた口が悪いかもしれないが、アメリカのプロパーカードを発行するアメックスがこれなら、JCBは…と時価総額を見たいが、約1500億円…目も当てられん…(ただしJCBのこの情報は15年前のものなので、現在は前後している可能性が高い)。


さてこの時価総額が意味しているものが何なのかは、もう少し勉強する必要があるが、頂点を動かす者は、価値を低く見積もられているものを動かして、価値を高めて社会に影響を与える、というやり方をとる。


用済みとなればその株は売られる。当然だ。

利益が出なければ株を持っている意味がないから。

私たちが就活を始めた時や、社会を知り始めた時に、三菱や伊藤忠といった名だたる企業群が日本の代表として頂点に君臨しているように見える。


たしかにそれは事実かもしれない。

しかし、もっと視野を広げてみよう。

そこには、頂点を「動かす」者が存在するのだ。


株主、ディレクター、ヴァイスプレジデント…などなど。

上には上がいる。自分で調べて、ある程度掴み取らなければ実態が分からないものもある。


そして頂点を動かす者は、一般の就活市場などの表面(おもてめん)には出てこないので、知らない方、怪しむ方も少なくないと思う。


私は実際に鉄道のほか、「企業を動かす者」「トップを動かすもの」として、M&A業界に興味を持っていた。しかしその業界が堂々と就活市場に出ているかというとそうではない。


自分で企業を探し、自分で探求し、そして歴史、経済、あらゆる分野を学んで初めて辿り着いた業界だつたのだ。


企業や社会を莫大な資金と価値で動かしてゆく。阪急阪神の統合の裏にあったGCAのように。

統合のきっかけを作った村上ファンドのように。


そう、社会へのさまざまな関わり方の中には、こうして「頂点にならず、頂点に影響を与える」方法が存在するのだ。

子会社、孫請け、会社の社員とその役員らの目的、やりがいが上の人にとっての手段にすぎない、いわば人間版の弱肉強食である。


そして上の人の目的も、さらなる上の人にとっての目的達成のための手段に過ぎない。


つまり、どんどん学んでいけば、その頂点を、頂点にならずして動かす者が必ず存在することがわかるのだ。


そこで出した結果として、ミリオネアはもちろん、ビリオネアが生まれるのだと思う。

贅沢=悪だとか、才能があるから、上級国民だからなどと思考停止せずに、なぜ彼らが大金を貰うべくして貰っているのか、いや言い方が悪かったな。

稼ぐべくして稼いでいるのか、を考える必要があるだろう。


会社と会社をつなげるだけではなく、投資、買収等のアドバイスまで行う。そして社員として下積みを上げる中、年収数千万、いや数億円を稼ぎ、今度は自分が社会を変えんと欲してファンドを立ち上げて、あらゆる業界のトップに参画していく。これはすなわち「頂点を動かす者の一翼」M&A業界の魅力ではなかろうか?


実際に私も何社かエントリーしたが、ほとんど最終面接の一歩手前で落ちてしまった…。

ES、テスト、グループワーク、集団面接…さまざまな試練をくぐり抜けたのに落ちてしまうこの悔しさ。


当時は俺なりによく頑張った…!と心から自分を褒めて、前向きに反省していくことができたよ。


500〜600万稼げればいいや、とか、現実的にみて自分はここかな〜?などと言ったのはたしかに楽だし、気休めになる。だがその前に、私たちのトップを動かしているのは何なのかをもう一度みると、


意外とその仕事、面白いかもしれないぞ?


頂点を動かす者。私も鉄道でやることやったら、M&Aに転職したいものよ。ビジネスができる年齢に間に合えば、の話だけどね笑笑

続く。