アジサシの挑戦記

挑戦を諦めない崖っぷち学生のブログ。

69話 下準備はしっかりとしよう

 

あなた商法で受けてきてますが、
それ(学びたい内容)、行政法ですよね?

以上、本稿のハイライト。では本文をどうぞ。

 

注:良き読者の皆様は、絶対にまねしないでください!!

受ける試練や試験にはこれでもかという程の万全な準備と鍛錬をお忘れ無く!!

 

でないと、本稿に書かれている目に遭いますよ・・・笑

黒歴史に封印ですね。

 

とうとうやってきた院試・・・。

 

本稿では、一般入試における院試について述べていきたい。

院試には2つのセクションが存在する。他の大学院もだいたいこんな感じなのかな?

「筆記試験」

「面接」

 

筆記試験の内容は残念ながら話すことはできない。

難易度だけで言うと、3日本気で勉強し、過去問さえ解けるようになれば、極めて簡単である、とだけ申し上げておきたい。

本当に基礎中の基礎が出てきた。

 

なんというか・・・まともに受験勉強したらきっと拍子抜けするだろうな・・・。

 

しかし、他学部や留学生となると話は別だ。2ヶ月以上前からの受験勉強をおすすめする。

 

私はここだけの話、「合格してはならない」というミッションがあるが、さすがに白紙答案だったり、欠席したりするのは失礼中の失礼にあたるので、しっかり受験することにした。

試験勉強は・・・やった「ふり」をした。

なんというか、過去問を見た限りだと、これまでの授業をしっかり学習していて、なおかつ司法試験の範囲内であるならば、極めて簡単だと感じたからだ。

 

というわけで、私は勉強・・・というよりは復習にあたるが、試験科目である会社法憲法を教科書一つでおさらいした。

なお、今回の院試は出願前にあらかじめ教科を2つ選択しなければならなかった。

うち1科目は配属される教科(といか、研究したい教科)を入れなければならなかった。

そこで私は「商法」分野を研究したいと感じたため、(というか、あまり真面目に研究テーマを設定しておらず、鉄道に関する法律をどうにかこじつけたら商法だとなんとかなるやろと思っていた)、商法を選択した。残りの1科目は、どうしようか、と悩んだところ、憲法が一番とっつきやすい、と思ったため、憲法を選択した。

 

これが後に自分の首をしめる選択肢となるとは、だれが想像しただろうか・・・?

 

 

筆記試験開始。

ぺらぺらと問題文を読む!!

 

・・・・えっ?これだけ?しかもなんか1科目に2問あって、非常に簡単なのに、どれか1つ選択しろって?逆に怖いな・・・。制限時間は長い。

 

うーん。本気で解こうと思えば、かなり筆がすすむのだが、答案を徹底的に書いてしまうと、合格してしまうのは目に見えている。

「どこまで書くか」という調整が必要だな・・・。

 

よし、問題用紙にフローチャートを書いて、定義・判例・学説・問題点を書き出し、どうやって書こうかを「見える化」しようか。

結局私は持ち込み許可六法を引いて、必要な条文を探しだし、上記の必要事項をまんべんなく書いた・・・つもりだったが、

ひとつ致命的なミスを書いた!!

なんと、指摘した判例の名前こそ合っていたものの、判例の内容が本問に関連する別の判例の内容だった、というのが試験後に発覚。

うわ・・・やったわ・・・。

これが本命の試験だったら、間違いなく面接で詰められるぞ???

 

商法は、さっさと条文を引いて簡潔に答えた。ただし判例と学説まで引っ張り出すとこれまたややこしくなるので、書かないことにした。設問に答えるだけ。そこらの企業の面接なら間違いなく通過するように簡潔に述べた。(もっとも、企業の内定がとれるか、という話になると、企業研究が必要になったり、いかに建前を取り繕うかを考えないといけないので、いささか面倒ではあるが・・・。)

 

試験終了。おそらくこの答案で合格することはないだろう。だが、さすがに受験生の中で最下位にはならない・・・ことを祈る。

 

 

さて私が最も逃げ出したい・欠席したいと考えている時がきた。

面接である。

面接試験は、一旦待合室のようなところに受験生全員が集合し、そこから呼ばれた人が順番に面接を受ける、という方法だった。

が、

 

数ある受験生の中から、最初に呼び出されてしまった。

おいおいおいおい、ちょっとまて。

こころの準備がまだなのですが神様。

いやこれは天罰だな。

 

よし、ばくばくとなる心臓をなんとか抑えつつ・・・いざ教室へ!!

 

さて面接官をつとめる教授は何名いたでしょうか?

 

答え:2名!!しかも名だたる教授陣!!フルボッコ、確定!!

(終わった・・・。)

これまで院試の面接を受けた先輩方の話や、他の方の院試ブログを見た限り、「複数の教授から質問攻めを食らいます」「ある意味リンチ」「徹底して詰められる」という恐怖の言葉がずらり・・・。

 

いいか落ち着けアジサシ!ここは面接会場であって、心臓がとまりかけるような恐怖の館、ユニバ(USJのこと)でいう「チャッキ―」ではないぞ!!

ここは爽やかに、穏便に!!

 

すみませんでしたーーーーー!!!泣

 

志望動機と鉄道との結びつけが極めて難しい!!

なんとか「こじつけ」で乗り切ったが、9月で気温も上がらない中、猛暑の中で日光浴しているかのように冷や汗が止まらない!!(それは冷や汗とは言わない!!笑)

 

読者の皆様もぜひ考えてほしい・・・。

 

「法学と鉄道の関係」で、「鉄道は幅広い法律がないと動かすことができないし、事業を多角的に展開できない。就活では知識が足りなかったためさらなる知識習得を志した故に本大学院の法学研究科を志望する」・・・??

普通に考えたら「それ、法学のアプローチ、いる?」となるし、突っ込みどころがそれ以外にも満載だ!!

うおおおお、早く面接おわってくれー!

 

次の質問が飛ぶ。「具体的にどのようなものを学びたいのですか?」

 

私は頭が真っ白になって、頭から出た言葉を喋り倒した。

「乗車券には様々なものがありましてね、それが複雑化している中でいかにMaaSと連携させるかを知りたい」「乗車券に関する研究がしたい→鉄道に関連する法律から、様々な法律を広範囲に学び、まちの発展を云々(憶えていない)」

関連する主な法律は、「鉄道営業法」「道路運送法」などなど。

 

はい、何を述べたのかきちんと憶えていません。

 

そして教授はにっこりと、こう述べた。

 

それ、商法ではなくて、行政法ですよね?

行政法に変えますか?

 

あっ・・・・。泣

 

ぎゃああああああああ!!

 

一発ストレート頂きました。アジサシは既にダウンしており、拳をマットに叩きつけております!降参の合図です!!しかし、教授陣はその手を緩めません!レフェリー?いません!!教授陣はKOという概念を知らないのですか?

 

「法律とMaaSと自動車の関係なら、トヨタがスマートシティの一環としてまちづくりを行っているので、想像が付きますが、どうも鉄道がMaaSとどう関連して参入sているのか、具体的に説明してもらえませんか?」

 

やべぇ・・・答えられねぇ・・・。

実際に企業側が乗客のシームレス化やモビリティパスの統一などといった分野で貢献している・・・らしいのだが、というか近鉄が実証実験をやっていたMaaSアプリ「ぶらりすと」についての話を述べればいいのだが、言葉にできな~い~。

 

だって、法律とどう関連づけるか、徹底して勉強していなかったから・・・。これは私の純粋な準備不足である。

 

さらに令呪(Fateじゃないんだから・・・)をもって質問する・・・!

とはいっていないが質問が飛んでくる!

 

「法学の知識、鉄道でどう活かす?」

来た。鉄板ネタ。

私は、

「正直、法学の知識をそのまま活かすには、ハードルがあります。ほとんどの鉄道企業は、法学に関する事項は弁護士等の方に外注しているという実態があります。そこで私はまず企業側から弁護士との橋渡しを行うことで弁護士費用等の削減と時間短縮による法的紛争の迅速な解決に貢献していきたいと考えております・・・。」

 

はいはいはい!この言葉を述べた直後のアジサシの心情はこちら!!

 

そんな都合の良いジョブがあるわけねぇだろ!!

というか、まちづくりはどこいった!?

 

さて、話がもとに戻される。

 

教授A「君の話を聞いた限り、これはどう見ても行政法の分野、ですねぇ。苦笑」

教授B「あのー、これってどうなるんでしょうか。合格した場合、商法として合格するのか、それとも行政法に変えることってできるのでしょうか?」

教授A「それは私たちではどうすることはできないよ。行政法の先生次第ですね」

 

え?どゆこと?

 

それからサクサクと事は進み・・・

 

教授「次回は行政法でトライしてみてください笑笑」

 

私「ありがとうございました。申し訳ありませんでした・・・。」泣

 

こうして面接は終了した。

恥ずかしい・・・。どうして・・・。

 

恥ずかしい思いをし(というかこれに関しては自業自得だが笑)、複雑な気持ちで受験し、高い受験料とストレスを犠牲にして、「受けない」という選択肢が許されず、教授陣には迷惑をかけ、どうしてこのような思いをしなければならないのか・・・?

 

一浪からの理転ってこんなに関係のなさそうなところで苦労しないといけないものなのか・・・?

おかしくね?

 

終わりに

読者の皆様!!最初に申し上げましたが、「絶対にまねしないでください」!!

そして、院試だけではなく、受ける試練や試験にはこれでもかという程の万全な準備と鍛錬をお忘れ無く!!

続く。